銀行でお金を借りるうえで、最も大切なことは人間的な信用です。カードローンなどの審査では、年収や勤務形態なども重視されますが、近年ではアルバイトやパートでも安定した収入さえあれば審査には通るようになっています。年収が低くても、無理のないローンを組むなら、審査に通ることはそれほど難しくありません。例えば、年収が100万円でも、年間返済額が10万円ならば、返済負担率は10%なので審査には通る可能性が高いです。
銀行の審査における人間的な信用をはかる要素のうち、重要なものの1つが個人信用情報です。個人信用情報とは、過去のクレジットカードやローンなどの支払いをきちんと行なってきたか、延滞などをしなかったかという記録のことです。これは現在の返済能力とは関係がないですが、銀行の審査ではとても重要な要素です。過去に1回でも「延滞」の記録があると、それだけで、年収などのほかの条件がどんなによくても、審査に落とされることすらあるようです。
銀行にとって、ローンの支払いを延滞する人というのは、約束を守れない人であり、人間的な信用がない人なのです。個人信用情報に1回でも「延滞」の記録が残ってしまうと、その記録はおよそ5年間は保存されることになっています。しかし、CICには毎月の支払い状況は24ヵ月分しか保存されていないので、「延滞」の記録がついた後の24ヶ月間の支払いをきちんと行なえば、「延滞」の記録は押し出されて消えます。つまりは最短24ヵ月で不利な情報を消すことができます。
ただし、携帯本体の分割払いなどのように、24ヵ月払いのローンに関しては、一度でも延滞すれば押し出すことが不可能になるので、およそ5年から7年は不利な情報が残ってしまいます。また、延滞が3ヶ月以上続くと金融事故として扱われ、いわゆるブラックリストに載ってしまうので注意が必要です。
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